自律訓練法

1932年にドイツの精神科医ヨハネス・ハインリヒ・シュルツによって創始された自己催眠法。自分の体に暗示をかけるようにして、交感神経と副交感神経のバランスをとっていきます。 シュルツは催眠に誘導された人が、腕や脚の温かさをしばしば報告するという事実から、その感覚を自己暗示により生じさせ、催眠状態をつくることを考案しました。
自律訓練は「標準訓練」,「黙想訓練」.「特殊訓練」があり主体となるのが「標準訓練」です。
標準訓練は、「気持ちを落ち着ける」というトレーニング(背景公式)から開始し、6つのトレーニング(公式)を行って、最後に消去動作を行います(寝る前に行った場合は、消去動作を行わない)。すべて終了するのに15~20分間ほどかかります 。椅子に座るか、寝転んだリラックスした状態で行うので、瞑想のように緊張することもなく、自分自身でどこでも行えるという良さがあります。
こんな方に
- 緊張・不安の軽減したい
- 疲労の回復
- 集中力を高める
- 身体の痛みや精神的苦痛が緩和される
受講と受講場所
心療内科などの医療機関では、身体的な疾患の背景に不安や緊張状態が関与していると考えられる病気の治療に自律訓練法を用い、症状の改善を目指しているところもあります。教育・産業・スポーツなどの領域でも、メンタルヘルスや対人関係の促進、能力開発、事故予防などを目的に適用されています。