EMDR
(眼球運動による脱感作と再処理法
)
EMDR(Eye Movement Desensitization and Reprocessing:眼球運動による脱感作と再処理法)は、PTSD(心的外傷後ストレス障害)、うつ、パニック障害などの精神疾患に対して効果があるとされる催眠状態を利用した心理療法です。トラウマ治療に焦点をあてた認知行動療法 (CBT) 共に、治療法として推奨されるようになりました。1989年にアメリカで臨床心理学者Francine Shapiroが発表して以来、今日までに全世界で40,000人以上の心の専門家がこの方法のトレーニングを受けています。
EMDR は施術者の左右に振られるの指を目で追いながら催眠状態に誘導し、過去の外傷体験を処理していくといった手法をとります。
アセスメントや日誌記録などを含む8段階から構成されており、うち4~6段階でEMDRが実施されます。近年では、指を左右方向に振って追従させることに必ずしもこだわらず、クライエントの特性(視覚障害者、ADHD児など)に合わせた工夫も提案されており、子どものトラウマに対する心理療法であるバタフライハグなども利用されています。
※ただし、長時間の眼振運動で施術時は涙があふれ出る、気分が悪くなるといった副作用もみられる人もいるようです。
こんな方に
- PTSD
- 「うつ」「パニック障害」「恐怖症」
- トラウマ改善